木枯らし
「木枯らしが吹きつける」などのように使う「木枯らし」という言葉。
「木枯らし」は、音読みで「こがらし」と読みます。
「木枯らし」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「木枯らし」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
木枯らしの意味
「木枯らし」には次の意味があります。
・秋の末から冬の初めにかけて吹く強く冷たい風。(出典:デジタル大辞泉)
木を枯らす風を表し秋の終わりから冬の初めに吹く強風を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・るいと東吾と、二人きりになると外の木枯らしが急に耳につきはじめる。
(出典:平岩弓枝『御宿かわせみ 1』)
・木枯らしが吹きつけているというのに私は額や腋に冷たい汗をかいていました。
(出典:絲山秋子『沖で待つ』)
・あの木枯らしのような音の正体にやっと思い至ったためだった。
(出典:貴志祐介『黒い家』)
・そのとき初めて胸の中を淋しさが木枯らしのように吹き抜けていった。
(出典:篠田節子『レクイエム』)
・家の外を木枯らしがヒューッと泣くような声をあげて吹きまくっている。
(出典:篠田達明『にわか産婆・漱石』)
類語
・風(かぜ)
意味:空気の流れ。一般に地球上のこととするが、現在では太陽からの帯電粒子の流れ(太陽風)や惑星大気の動きをもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・北風(きたかぜ)
意味:北方から吹いてくる冷たい風。きた。(出典:デジタル大辞泉)
・寒風(かんぷう)
意味:さむい風。さむかぜ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・空風(からかぜ)
意味:冬に雨・雪などを伴わないで強く吹く乾いた北風。多く、関東地方に吹く寒風をいう。からっかぜ。(出典:デジタル大辞泉)
・山風(やまかぜ)
意味:山に吹く風。山から吹いてくる風。(出典:デジタル大辞泉)