斜に構える
「素直になれず斜に構える」などのように使う「斜に構える」という言葉。
「斜に構える」は、「しゃにかまえる」と読みます。
「斜に構える」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「斜に構える」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
斜に構えるの意味
「斜に構える」には次の意味があります。
・ 物事に正対しないで、皮肉やからかいなどの態度で臨む。(出典:デジタル大辞泉)
「斜に構える」はもともと、剣道で「刀を斜めに構える」という意味の言葉ですが、転じて現在では「からかいなどの態度で臨む」という意味で使うことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・斜に構えているし言葉遣いも投げやりな感じはあるが、育ちはいいはずだ。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 4』)
・ちょっと斜に構えたイタリア人の友人が口にしたジョークを、ふと思い出した。
(出典:田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』)
・だからいい客が来たときは、決して斜に構えた迎え方などしない。
(出典:半村良『セルーナの女神』)
・しかし、私は、斜にかまえて何もせずに薄笑っているわけにはいかないのだ。
(出典:皆川博子『聖女の島』)
・別に斜に構えているわけではなく、当たり前のことをただ口にしているだけといった様子である。
(出典:貫井徳郎『天使の屍』)
類語
・捻くれる(ひねくれる)
意味:性質・考え方などがねじけて素直でなくなる。(出典:デジタル大辞泉)
・偏屈(へんくつ)
意味:性質がかたくなで、素直でないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・シニカル
意味:皮肉な態度をとるさま。冷笑的。嘲笑(ちょうしょう)的。シニック。(出典:デジタル大辞泉)
・天邪鬼(あまのじゃく)
意味:何事でも人の意にさからった行動ばかりをすること。また、そのようなさまやそのような人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・拗ねる(すねる)
意味:すなおに人に従わないで、不平がましい態度をとる。(出典:デジタル大辞泉)