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一事が万事とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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一事が万事

「一事が万事、この調子である」などのように使う「一事が万事」という言葉。

「一事が万事」は、音読みで「いちじがばんじ」と読みます。

「一事が万事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「一事が万事」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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一事が万事の意味

「一事が万事」には次の意味があります。

一つの事を見るだけで、他のすべての事がおしはかられる、一つの小さな事でも、ひいては万事その調子になるということ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

小さな一つのことが全てのことを表しているという意味です。
例えば、よく遅刻をする社員は、仕事全体がいい加減である、というようなことです。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・このように、私は一事が万事、気がつかなくて終わっていく性格なのです。
(出典:北川悦吏子『おんぶにだっこ』)

・朝飯など小さな例のひとつにすぎませんが、一事が万事なのです。
(出典:色川武大『恐婚』)

・之は一例に過ぎないが、一事が万事であったのである。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)

一事が万事この調子で少年諸君の親となってくれていた。
(出典:相馬愛蔵『私の小売商道』)

・こういうありさまで、一事が万事教会側のいささかの憐憫もなしに取り行なわれる。
(出典:中山省三郎『カラマゾフの兄弟』)

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類語

一滴舌上に通じて大海の塩味を知る(いってきぜつじょうにつうじてたいかいのえんみをしる)
意味:海水の一滴を舌で味わえば、大海全体の水が塩辛いことがわかる。物事の一部を知れば全体が推測できることのたとえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

一斑を見て全豹を卜す(いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす)
意味:物事の一部を見てその全体を推し量る。(出典:デジタル大辞泉)

一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)
意味:物事の一部を聞いただけで全部を理解できる。賢明で察しのいいことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

一を以て万を知る(いちをもってばんをしる)
意味:「一を聞いて十を知る」に同じ。(出典:デジタル大辞泉)

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