敏腕
「敏腕な弁護士」などのように使う「敏腕」という言葉。
「敏腕」は、音読みで「びんわん」と読みます。
「敏腕」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「敏腕」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
敏腕の意味
「敏腕」には次の意味があります。
・物事のとりさばきがてきぱきしていて、たしかなこと。また、その能力やさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「凄腕」と同じような意味で使用されることが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・きみは、非常に頭のいい、敏腕な弁護士だという評判を聞いています。
(出典:ガードナー/能島武文訳『義眼殺人事件』)
・年齢は四十前後だろうが、なかなかの敏腕家だという評判である。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「華やかな野獣 他二篇」』)
・年齢はまだ若いが、敏腕なジャポネーズとして知られているようだ。
(出典:阿刀田高『花の図鑑(上)』)
・その世界のなかでは敏腕マネージャーの一人に数えられていいと、ぼくは思う。
(出典:山際淳司『Give up オフコース・ストーリー』)
・彼はかなり重要な地位にあって、その道に明るい敏腕家として聞えていた。
(出典:ツルゲーネフ/佐々木彰訳『猟人日記(上)』)
類語
・凄腕(すごうで)
意味:ふつうにはできないような事をやってのける手腕。特に、異性を思い通りにあやつる手腕をいう。せいわん。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・腕利き(うできき)
意味:技能がすぐれていること。また、その人。うでこき。うでっこき。(出典:デジタル大辞泉)
・有能(ゆうのう)
意味:才能のあること。働きのあること。役に立つこと。また、そのさま、あるいはその人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・辣腕(らつわん)
意味:きびしいやり方で、躊躇(ちゅうちょ)することなくてきぱきと事を処理する能力があること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・器用(きよう)
意味:役に立つ才能があること。才知がすぐれているさま。また、そのような人。有用な人材。(出典:精選版 日本国語大辞典)