撹拌
「撹拌作業」などのように使う「撹拌」という言葉。
「撹拌」は、音読みで「かくはん」と読みます。
「撹拌」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「撹拌」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
撹拌の意味
「撹拌」には次の意味があります。
・かきまぜること。かきまわすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「撹」と「拌」は、どちらも「乱す、かき混ぜる」という意味を持ちます。
「撹拌」は、同じ意味の漢字を重ねた二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ふう、と再度吐息し、片手でゆっくりお湯を撹拌する。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 3』)
・悲鳴と馬のいななきばかりが夜気を撹拌させていく。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター10b D-双影の騎士2』)
・めずらしく寝起き悪げに目を瞬かせ、ぼんやりと頭蓋骨の中身を撹拌する。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 2』)
・頭上の空には薄い氷霧が乳白色に撹拌され、寒気が我々を体の芯まで引っ摑んだ。
(出典:ラヴクラフト・ハワード・フィリップス『狂気の山脈にて』)
・撹拌され、空気の中で無数の羽虫は為す術もなく翻弄され、ずたずたに引き裂かれていく。
(出典:ベニー松山『風よ。龍に届いているか(下)』)
類語
・かき回す(かきまわす)
意味:手や道具をある物の中に入れて、ぐるぐるまわす。(出典:デジタル大辞泉)
・混成(こんせい)
意味:いくつかのものを混ぜ合わせて作ること。また、混じり合ってできること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・混合(こんごう)
意味:いりまじっていること。また、性質の違うものを混ぜ合わせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・かき乱す(かきみだす)
意味:かきまわしたり、いじったりして乱す。混乱させる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・配合(はいごう)
意味:あれとこれとをとりあわせること。組み合わせること。混ぜ合わせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)