手取り足取り
「手取り足取り教える」などのように使う「手取り足取り」という言葉。
「手取り足取り」は、訓読みで「てとりあしとり」と読みます。
「手取り足取り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「手取り足取り」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
手取り足取りの意味
「手取り足取り」には次の意味があります。
・細かいところにまで行き届いた世話をするさま。何から何まで丁寧に教えるさま。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「一から十まで非常に丁寧に教える様子」という意味です。
また、「多くの人が力を合わせて人の手足をかかえ持つ様子」を意味することもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・経験豊富な女が少年役に手取り足取り教えてくれる、っていうふうな場面。
(出典:姫野カオルコ『終業式』)
・なるほど、手取り足取りといった形での野球実技は何ら教えてはいない。
(出典:江川卓『たかが江川されど江川』)
・まさに児玉に手取り足取りされて、性のコーチを受けているようであった。
(出典:森村誠一『夢の原色』)
・俺らと同じ年の奴に手取り足取り、あっちの授業教えるってやつさ。
(出典:藤咲淳一『攻殻機動隊 虚無回廊』)
・その際、南先生の手取り足取りのご指導を受けることができた。
(出典:松沢呉一『エロ街道をゆく ――横町の性科学』)
・園芸書や種を買い、手取り足取りスコップの使い方を教えてくれた。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!8』)
・一人暮らしを始める真九郎に、手取り足取り指導してくれたのは崩月夕乃。
(出典:片山憲太郎『紅 第3巻 ~醜悪祭~ (上)』)
・抵抗するひまもなく、手取り足取り署長室から引きずり出された。
(出典:光瀬龍『征東都督府』)