悠長
「悠長にかまえる」などのように使う「悠長」という言葉。
「悠長」は、音読みで「ゆうちょう」と読みます。
「悠長」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「悠長」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
悠長の意味
「悠長」には次の意味があります。
・動作や態度などが落ち着いていて気の長いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「悠長」をわかりやすくいうと、動きや物事にたいしての考え方や感情などに大きな動きがなく「のんびりとしていて焦ったりしない様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いまはそんな悠長なことを気にしていられる状況ではない。
(出典:池井戸潤『下町ロケット』)
・わたしはこういう悠長な時代に生まれて、悠長な時代に育って来たのである。
(出典:岡本綺堂『綺堂むかし語り』)
・「おいたはおよしなさい」例の母音を長びかせた悠長な声が聞えてきた。
(出典:ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(下)』)
・敵前でそんな悠長な漕ぎ方をしていたら上陸する前にやられてしまうぞ。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)
・ところがそのうちにそんな悠長に構えてはいられない事情が発生した。
(出典:森村誠一『科学的管理法殺人事件』)
類語
・呑気(のんき)
意味:性格や気分がのんびりとしていること。こせこせしないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・気長(きなが)
意味:ゆっくりと構えて、せかせかしないさま。気が長いさま。また、そういう性質。(出典:デジタル大辞泉)
・ゆっくり
意味:気持ちにゆとりのあるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・のんびり
意味:束縛がなく、心身ともにくつろいでゆったりとしたさまを表わす語。のびのび。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・おっとり
意味: 人柄・しぐさなどが、落ち着いていてこせこせとしないさま。おおようなさま。(出典:デジタル大辞泉)