忍耐
「働くには忍耐が必要だ」などのように使う「忍耐」という言葉。
「忍耐」は、音読みで「にんたい」と読みます。
「忍耐」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「忍耐」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
忍耐の意味
「忍耐」には次の意味があります。
・たえしのぶこと。こらえること。辛抱。耐忍。(出典:精選版 日本国語大辞典)
つまり「忍耐」とは、苦難などをたえて、こらえることです。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・発育に対し人間が此ほど底からの忍耐深い力を与えられて居るだろうか。
(出典:宮本百合子『日記』)
・このようになれば、人の心の鍛錬の仕方は忍耐許りとならざるを得ない。
(出典:横光利一『欧洲紀行』)
・その忍耐は、彼が覚悟していたより早い時期に、報われることになった。
(出典:田中芳樹『銀河英雄伝説 4 策謀篇』)
・それでもシジフォス的な忍耐を強いながら、一歩一歩私は歩きつづけた。
(出典:石原慎太郎『生還』)
・われわれの忍耐の極限までためそうとする、緊張と試練の連続であった。
(出典:ヘディン/長尾宏也訳『シルクロード』)
類語
・辛抱(しんぼう)
意味:つらいことをじっとたえしのぶこと。がまんすること。こらえること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・我慢(がまん)
意味:耐え忍ぶこと。こらえること。辛抱。(出典:デジタル大辞泉)
・堪忍(かんにん)
意味:肉体的な痛みや苦しい境遇などをじっとこらえること。我慢すること。忍耐。(出典:デジタル大辞泉)
・堅忍(けんにん)
意味:つらいことによく耐え忍ぶこと。我慢強くこらえること。(出典:デジタル大辞泉)
・耐忍(たいにん)
意味:耐え忍ぶこと。こらえること。がまん。忍耐。(出典:精選版 日本国語大辞典)