御意見番
「ワイドショーの御意見番」などのように使う「御意見番」という言葉。
「御意見番」は、「ごいけんばん」と読みます。
「御意見番」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「御意見番」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
御意見番の意味
「御意見番」には次の意味があります。
・豊かな経験と知識とを持ち、偉い人に対しても遠慮なく意見を述べ、忠告する人。(出典:デジタル大辞泉)
相手の地位が自分より高かろうが低かろうが、評価する点は評価し批判する点は批判するといった、相手や立場に左右されずに意見する人のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一線をしりぞいているというものの、かつては財界のご意見番のような役割を担っていた。
(出典:林真理子『不機嫌な果実』)
・峻護の同級生で真由の友人、クラスのご意見番たる世話好きな少女である。
(出典:鈴木大輔『おあいにくさま二ノ宮くん 1』)
・与党政権第二勢力の御意見番として存在する、ベテラン代議士である。
(出典:藤咲淳一『攻殻機動隊 凍える機械』)
・今回は、この連載の御意見番である彼女も一緒なのだ。
(出典:柴門ふみ『ぶつぞう入門(上)』)
・とにかく、ほんの少し肩を落としただけでたちまち老いたる御意見番の姿を描き出す小さんの芸の計算を、ぼくは見事だと思った。
(出典:江國滋『落語手帖』)
類語
・意見役(いけんやく)
意味:主君の言行をはじめ、政事の得失、是非について、意見、忠告する役。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・アドバイザー(adviser, advisor)
意味:忠告者。助言者。顧問。(出典:デジタル大辞泉)
・コンサルタント(consultant)
意味:専門的な技術や知識に関する相談に応じる人。また、その職業。特に、企業経営に関する助言・指導・診断を行なう専門家をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・顧問(こもん)
意味:会社、団体などで、相談を受けて意見を述べる役。(出典:デジタル大辞泉)
・相談役(そうだんやく)
意味:会社などで、重要事項に関する助言や紛議の調停などのために、役員に準じて任意に置く役職(出典:精選版 日本国語大辞典)