御先真っ暗
「最後の食料も先ほど食べ終わってしまいもう御先真っ暗だ」などのように使う「御先真っ暗」という言葉。
「御先真っ暗」は、音読みで「おさきまっくら」と読みます。
「御先真っ暗」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「御先真っ暗」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
御先真っ暗の意味
「御先真っ暗」には次の意味があります。
・将来の見通しが全くつかないさま。(出典:デジタル大辞泉)
先が暗く見えないさまより将来や未来に期待ができないことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いよいよお先真っ暗の世紀末時代が到来したような気配がないでもない。
(出典:種村季弘『迷信博覧会』)
・つい先刻までお先真暗だったこの特別任務に成功の曙光が見えてきた。
(出典:佐々淳行『連合赤軍「あさま山荘」事件』)
・安田君は悲観主義者ですから、なにもかもがお先真暗に見えるんです。
(出典:松本清張『空の城』)
・僕らにはお先まっ暗な事件でも、何か光りを与えて下さるでしょうがねえ。
(出典:ドイル/鈴木幸夫,鮎川信夫,齊藤重信訳『シャーロック・ホームズ全集(上)』)
・結婚二年の妻がいたが、お先真っ暗の浪人生活にいや気がさして去って行った。
(出典:森村誠一『黒い墜落機(ファントム)』)
類語
・前途多難(ぜんとたなん)
意味:目的の達成まで障害の多いこと。将来に多くの困難が予想されること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・前途遼遠(ぜんとりょうえん)
意味:目的地までの道のりが非常に長いこと。また、目的の達成までの時間が長くあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・八方塞がり(はっぽうふさがり)
意味:どの方面にも差し障りがあって、手の打ちようがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・絶体絶命(ぜったいぜつめい)
意味:「絶体」「絶命」はともに九星占いでいう凶星の名。転じて、どうしてものがれようのないせっぱ詰まった場合、立場にあること。進退きわまること。また、そのさま。絶体。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・行詰る(ゆきづまる)
意味:行く手がさえぎられて先へ行けなくなる。行きどまりとなる。いきづまる。(出典:デジタル大辞泉)