当方
「当方で対応する」などのように使う「当方」という言葉。
「当方」は、音読みで「とうほう」と読みます。
「当方」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「当方」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
当方の意味
「当方」には次の意味があります。
・自分の属している方。自分の方。こちら。(出典:デジタル大辞泉)
「当方」は、「自分の方」や「こちら」を改まった形で表した言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・先生の証言で裁判の流れは、当方にかなり有利に展開するものと思います。
(出典:上野正彦『死体検死医』)
・しかし、当方はもう一時間はビールを飲んでいるので酔ってきている。
(出典:吉行淳之介『犬が育てた猫』)
・実は昨日お渡ししたバルブの一部が、当方の手違いで間違っていまして。
(出典:池井戸潤『下町ロケット』)
・ただし、当方が本を読みながら歩いていても、相手はたいてい読んでいない。
(出典:養老孟司『脳の見方』)
・その制服の名誉を当方は地に落としてはならんと考えたのです。
(出典:ディケンズ/北川悌二訳『ピクウィック・クラブ(上)』)
類語
・小生(しょうせい)
意味:一人称の人代名詞。男性が自分をへりくだっていう語。多く、手紙文に用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・小職(しょうしょく)
意味:低い官職。また、官職についている人が自分をへりくだっていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弊社(へいしゃ)
意味:自分の属する会社をへりくだっていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・此方(こなた)
意味:ある地点より話者のいる地点に近い場所・方向などを示す。こちら。こっち。(出典:デジタル大辞泉)
・小社(しょうしゃ)
意味:自分の属する会社をへりくだっていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)