妖艶
「妖艶な姿」などのように使う「妖艶」という言葉。
「妖艶」は、音読みで「ようえん」と読みます。
「妖艶」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「妖艶」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
妖艶の意味
「妖艶」には次の意味があります。
・あやしいほどになまめかしく美しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「妖艶」をわかりやすく言うと「色気があって非常に魅力的」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして、顔をやや上に向けて唇を少し開き、妖艶な表情を作ってみせた。
(出典:大石圭『檻の中の少女』)
・そして、いっそう妖艶さを増したような影は、闇のドアを抜けて消えた。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター07b D-北海魔行 下』)
・我は孤独の身を此処に運んだのだが、未だ妖艶わが魂を奪ふ姿を見ない。
(出典:岸田国士『従軍五十日』)
・彼女はいつまでも妖艶に、いつまでもおなじような事を繰返している。
(出典:長谷川時雨『明治美人伝』)
・何を着ても、妖艶で派手な美図枝の存在は、街の中でもきわだって見えた。
(出典:三浦綾子『雨はあした晴れるだろう』)
類語
・優婉(ゆうえん)
意味:やさしくしとやかなこと。美しくあでやかなこと。上品で美しいこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・柳腰(やなぎごし)
意味:細くしなやかな腰つき。また、細腰の美人。(出典:デジタル大辞泉)
・艶冶(えんや)
意味:なまめいて美しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・婀娜(あだ)
意味:たおやかで美しいさま。なよやかで、なまめかしいさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・清艶(せいえん)
意味:清らかであでやかなこと。清らかでしとやかなこと。(出典:デジタル大辞泉)