報告
「事件の顛末を報告する」などのように使う「報告」という言葉。
「報告」は、音読みで「ほうこく」と読みます。
「報告」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「報告」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
報告の意味
「報告」には次の意味があります。
・告げ知らせること。特に、ある任務を与えられた者が、その経過や結果などを述べること。また、その内容。(出典:デジタル大辞泉)
「報告」は「出来事の経緯を整理してまとめて伝える」ことを指し、多くの場合で「終わった後で伝える」ことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・君の手紙と東京から帰った会社の人の報告で東京の惨状はほぼ想像がつく。
(出典:伊丹万作『一つの世界』)
・科学的報告のもつ興味も一つの結論を見いださんとする文章の過程である。
(出典:中井正一『探偵小説の芸術性』)
・大陸軍の報告書の中に初めて父の名を見いだした時は、一週間も興奮した。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・中央気象台の報告によると、ある日の最高温度は華氏百二十度であった。
(出典:小酒井不木『死の接吻』)
・そしてストーナさんを安全な場所へ移し、地元の警察へ事の次第を報告だ。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『まだらのひも』)
類語
・通信(つうしん)
意味:郵便・電信・電話などによって情報を伝達すること。(出典:デジタル大辞泉)
・一報(いっぽう)
意味:一度告げ知らせること。ちょっと告げ知らせること。簡単な知らせ。(出典:デジタル大辞泉)
・レポート(れぽーと)
意味:新聞・放送などで、現地に取材して、状況や実情を報告すること。また、その報告。取材報告。(出典:デジタル大辞泉)
・インフォメーション(いんふぉめーしょん)
意味:情報。報道。(出典:デジタル大辞泉)
・報道(ほうどう)
意味:告げ知らせること。また、その内容。報知。(出典:デジタル大辞泉)