坑道
「坑道を掘る」などのように使う「坑道」という言葉。
「坑道」は、音読みで「こうどう」と読みます。
「坑道」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「坑道」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
坑道の意味
「坑道」には次の意味があります。
・地下に掘った通路。鉱山の坑内の通路や、戦争の際に地下に掘った道など。(出典:精選版 日本国語大辞典)
鉱山や土木工事などのために地下に設けた道のことです。
「坑」の字には「地中に掘った穴」という意味があります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ただ、第九番間歩からの細い坑道だけが、その奥に口をあけている。
(出典:山田風太郎『銀河忍法帖』)
・この頃になって、その坑道に光がほのかに射しこんでくるように思われる。
(出典:李成『砧をうつ女』)
・この地下街に入るには、東京市内で六ヶ所の坑道入口が設けられてあった。
(出典:海野十三『空襲葬送曲』)
・その向こうには想像した通り坑道のようなトンネルが開けられていた。
(出典:泡坂妻夫『毒薬の輪舞』)
・万一の場合を考えて、坑道の継ぎ目や石段の陰に罠を仕掛けてあるのだ。
(出典:安部公房『方舟さくら丸』)
類語
・地下道(ちかどう)
意味:建物と建物、道路と道路を結ぶために地下に設けられた、歩行用の道。(出典:デジタル大辞泉)
・廃坑(はいこう)
意味:鉱山や炭鉱の坑道を廃棄すること。また、その坑道。(出典:デジタル大辞泉)
・隧道(すいどう)
意味:棺を埋めるために地上から斜めに掘った、墓穴に通じる道。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・石窟(せっくつ)
意味:岩石を切り開いたほらあな。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・トンネル
意味:山腹や地下などを掘り貫いた通路。(出典:デジタル大辞泉)