吉日
「思い立ったが吉日」などのように使う「吉日」という言葉。
「吉日」は、音読みで「きちじつ」と読みます。
「吉日」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「吉日」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
吉日の意味
「吉日」には次の意味があります。
・縁起のよい日。祝い事など、何か事をするのによいとされる日。きちにち。きつじつ。(出典:デジタル大辞泉)
「吉曜(きちよう)」「吉旦(きったん)」「きちにち」「きつじつ」などとも言います。
反対語は「凶日(きょうじつ)」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・四月吉日、社長ともうひとりの男性とのふたりがかりで運ばれてきた。
(出典:岸本葉子『マンション買って部屋づくり』)
・北ドイツやポンメルンではいまでも金曜日は結婚式のための吉日である。
(出典:種村季弘『迷信博覧会』)
・いずれにしても縁談は滑るように進行して、結婚の吉日が切迫して来た。
(出典:岡本綺堂『有喜世新聞の話』)
・小太郎は三歳の年の十一月、吉日を選んで、髪置きの祝いの座についた。
(出典:新田次郎『新田義貞(上)』)
・訪問客があつたのを、吉日のうちに分類したことは滅多になかつた。
(出典:正宗白鳥『吉日』)
類語
・好日(こうじつ)
意味:良い日。好ましい日。晴れて気持ちのよい日や平穏な日。(出典:デジタル大辞泉)
・佳日(かじつ)
意味:よい日。めでたい日。(出典:デジタル大辞泉)
・寧日(ねいじつ)
意味:おだやかな日。(出典:普及版字通)
・吉曜(きちよう)
意味:吉日に同じ。(出典:日本国語大辞典)
・吉旦(きったん)
意味:よい日。(出典:デジタル大辞泉)