口車に乗る
「相手の口車に乗る」などのように使う「口車に乗る」という言葉。
「口車に乗る」は、訓読みで「くちぐるまにのる」と読みます。
「口車に乗る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「口車に乗る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
口車に乗るの意味
「口車に乗る」には次の意味があります。
・言葉巧みに言われてだまされる。おだてに乗る。(出典:デジタル大辞泉)
口先だけの言葉にだまされる、また、おだてられて何かをすることを車に乗ることに喩えた慣用句です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ こいつの口車に乗った訳じゃないが、昼間のうちに確かめておきたくなった。
(出典:奈須きのこ『DDD JtheE』)
・むしろふたりの口車に乗り、決意を新たにした模様である。
(出典:鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 01』)
・香凜の口車に乗って投資していたネオギルドの仲間たちが激しく罵る。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
・ しかし、ここで怒っては、それこそ、善太郎と同様、敵の口車に乗ることになる。
(出典:源氏鶏太『天上大風』)
・ 兄の口車に乗って、暮らしをよそに手間賃の有無もはっきりしない仕事に走りまわるわけにはいかない。
(出典:藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』)
類語
・誑しが誑しに誑される(たらしがたらしにたらされる)
意味:人をだまそうとした者が、かえって自分がだまされる結果になる。(出典:ことわざを知る辞典)
・術中(じゅっちゅう)
意味:相手の仕掛けたはかりごと・わざの中。 「 -におちいる」 「 -にはまる」(出典:大辞林 第三版)
・一杯食わせる(いっぱいくわせる)
意味:うまく人をだます。一杯食わす。(出典:大辞林 第三版)
・罠に掛かる(わなにかかる)
意味:だまされて相手の計略におちいる。(出典:大辞林 第三版)
・してやられる
意味:相手の術中にはまる。だまされる。(出典:大辞林 第三版)