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俄かとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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俄か

「俄か雨」などのように使う「俄か」という言葉。

「俄か」は、訓読みで「にわか」と読みます。

「俄か」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「俄か」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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俄かの意味

「俄か」には次の二つの意味があります。

1 物事が急に起こるさま。突然。
2 一時的であるさま。かりそめであるさま。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

俄かの意味①「物事が急に起こるさま。突然。」

「俄か」の一つ目の意味は「物事が急に起こるさま。突然。」です。

わかりやすくいうと、何かの出来事が突然おきることや急変するさまという意味です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そしてこれが一年生の詩だと聞くと、俄に早く書きたいと言い出した。
(出典:三浦綾子『泥流地帯』)

・それから西の雲の向ふに日が落ちたらしく波が俄に暗くなりました。
(出典:宮沢賢治『革トランク』)

・それは少年少女の病気が俄かに激増して来ているという事実であった。
(出典:宮本百合子『若きいのちを』)

・お新さんの何気なく言った子供というくさびが、俄かに話題を暗くした。
(出典:藤原晋爾『秋津温泉』)

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類語

・ 突然とつぜん
意味:予期しないことが急に起こるさま。(出典:デジタル大辞泉)

出し抜けだしぬけ
意味:予期しないことが起こること。(出典:デジタル大辞泉)

唐突とうとつ
意味:だしぬけであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

不意ふい
意味:思いがけないこと。突然であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

俄かの意味②「一時的であるさま。かりそめであるさま。」

「俄か」の二つ目の意味は「一時的であるさま。かりそめであるさま。」です。

わかりやすくいうと、一時的な変化であり、いずれ元に戻るということです。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

俄か盲目のあのひとは手引きなしでは一歩も外へ出られないんですもの。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル02 本陣殺人事件』)

・あなたは大事なお身体ですし、この凍えるやうな俄か雨はひどく毒です。
(出典:リラダン『殘酷物語』)

・併し俄か分限者になったとは言っても尋常一様の蓄財家ではなかった。
(出典:五味康祐『薄桜記』)

・弟はテーブルを寄せ集めた俄かづくりの高いベッドで、もう眠っているころだろう。
(出典:井上ひさし『四十一番の少年』)

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類語

付焼刃つけやきば
意味:その場をしのぐために、知識や技術などを一時の間に合わせに習い覚えること。にわかじこみ。(出典:デジタル大辞泉)

仮初かりそめ
意味:永久でないこと。ほんの一時のさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

間に合わせまにあわせ
意味:その場をしのぐこと。また、仮にその用に充てるもの。まにあい。(出典:デジタル大辞泉)

上辺うわべ
意味:内実とは違った見せかけのようすや事情。見かけ。外観。(出典:デジタル大辞泉)

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