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主客転倒とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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主客転倒

「主客転倒になる」などのように使う「主客転倒」という言葉。

「主客転倒」は、音読みで「しゅきゃくてんとう」と読みます。

「主客転倒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「主客転倒の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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主客転倒の意味

「主客転倒」には次の意味があります。

主人と客の立場が逆になること。転じて、人の立場・順序・軽重などが逆になること。(出典:四字熟語を知る辞典)

単純に、物事の順序や立場などが逆転する場合に用いられます。
物事の内容の重要性などは、あまり関係がありません。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・白鳥は、患者の椅子を俺に勧めた。「ま、ま、そこにお掛け下さい」 主客転倒もいいところ。それは俺のセリフだ。(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(下)』)

・グレイト・ゲイブル山で女を見かけるなど、まず思いも及ばなかった。いわんや、男性の助力を必要とすべき筈の女性に逢あいながら、主客転倒、女性に助けて貰うような羽目はめに陥おちいったのだから、容易ならぬことであった。(出典:ヒルトン/菊池重三郎訳『チップス先生さようなら』)

・何故か、人々も至極当然のように私の言葉を受けとめ、いつしか主客転倒のままパーティ再開である。(出典:上坂冬子『おんなの一人旅』)

・お客様のお世話をするべきツアーコンダクターが、客を待たせ自分の買物をし、その上荷物まで運ばせたなんて!文字通りの主客転倒。(出典:田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ』)

・こちらはお客なのに、こんな気持の圧迫はまさに主客転倒ではないか、と考えながらも私はなおも立ちよどむ。(出典:赤瀬川原平『少年とオブジェ』)

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類語

主客処を易えるしゅかくところをかえる
意味:座談などで、主人と客との立場が逆になり、客の方が主人役のようになる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

本末転倒ほんまつてんとう
意味:根本の大切なことと、末端のつまらないこととを取り違えること。(出典:四字熟語を知る辞典)

そうは問屋が卸さないそうはとんやがおろさない
意味:自分勝手に都合よいことを言っているが、そんなに思いどおりにうまくいきはしない。また、そう簡単に思いどおりにはさせない。(出典:ことわざを知る辞典)

石が流れて木の葉が沈むいしがながれてこのはがしずむ
意味:物事が道理とは逆になっていることをいうたとえ。(出典:ことわざを知る辞典)

庇を貸して母屋を取られるひさしをかしておもやをとられる
意味:軒先を貸したところ、いつのまにか母屋を乗っ取られてしまう。好意に乗じられ、恩を仇でかえす仕打ちを受けることのたとえ。(出典:ことわざを知る辞典)

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