不愉快
「不愉快極まりない」などのように使う「不愉快」という言葉。
「不愉快」は、音読みで「ふゆかい」と読みます。
「不愉快」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不愉快」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不愉快の意味
「不愉快」には次の意味があります。
・愉快でないこと。たのしくないこと。不快。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「不愉快」をわかりやすく言うと、「気持ち良くないこと」という意味になります。
「不愉快」は「愉快」の反対語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・誰か一人の者が巨額のチップを与えれば他の者が不愉快になる。
(出典:横光利一『旅愁』)
・こんな男とは一時間いっしょにいますのも不愉快でございます。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 アベ農園』)
・みんな良い人たちで、お互いの間にゴタゴタや不愉快なことは起きない。
(出典:三好十郎『冒した者』)
・不愉快に思いながらも夫人はもういつかのように奪おうとはしなかった。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・それだけでもこの場合に僕を不愉快にするには充分だったかも知れない。
(出典:夏目漱石『彼岸過迄』)
類語
・不快感(ふかいかん)
意味:不愉快に思う気持ち。病気などで、快適でない感じ。(出典:デジタル大辞泉)
・癪(しゃく)
意味:腹が立つこと。不愉快で、腹立たしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・忌まわしい(いまわしい)
意味:嫌な感じである。不愉快である。(出典:デジタル大辞泉)
・嫌らしい(いやらしい)
意味:態度・ようすなどが不愉快でいやみな感じである。いとわしい。(出典:デジタル大辞泉)
・厭わしい(いとわしい)
意味:不愉快で、いやである。わずらわしい。(出典:デジタル大辞泉)