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増幅とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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増幅

「不安が増幅した」などのように使う「増幅」という言葉。

「増幅」は、音読みで「ぞうふく」と読みます。

「増幅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「増幅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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増幅の意味

「増幅」には次の二つの意味があります。

1 振幅を大きくすること。特に、電気信号の振幅やエネルギーを増大させて出力すること。
2 物事の程度や範囲を大きくすること。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

増幅の意味①「振幅を大きくすること。特に、電気信号の振幅やエネルギーを増大させて出力すること。」

「増幅」の一つ目の意味は「振幅を大きくすること。特に、電気信号の振幅やエネルギーを増大させて出力すること。」です。

わかりやすく言い換えると、振動の幅を増大させて、エネルギーをその特性を変えることなく大きくすることです。
電圧や電流といった電気信号、あるいは光・音・力などの物理量を表すときに用いられる表現です。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・巨大な機械類を使って音を増幅する必要なんてなくなってしまうからだ。
(出典:村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 1』)

・DNAの狙った箇所を驚くべき正確さで増幅させることができるのである。
(出典:竹内久美子『パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本のこころ』)

・聞きますけど、小さいオルガンもこういうふうに増幅されてるんですか?
(出典:アン・マキャフリイ『クリスタル・シンガー(全2巻) 2 キラシャンドラ』)

・碇泊ていはく中の軍艦とはいえ、わずかな揺れがマストの上では大きく増幅する。
(出典:二宮隆雄『海援隊烈風録』)

類語

増加(ぞうか)
意味:物の数量がふえること。また、ふやすこと。(出典:デジタル大辞泉)

増大(ぞうだい)
意味:ふえて大きくなること。また、ふやして大きくすること。(出典:デジタル大辞泉)

増量(ぞうりょう)
意味:分量がふえること。分量をふやすこと。(出典:デジタル大辞泉)

拡張(かくちょう)
意味:範囲や勢力・規模などを広げて大きくすること。(出典:デジタル大辞泉)

増幅の意味②「物事の程度や範囲を大きくすること。」

「増幅」の二つ目の意味は「物事の程度や範囲を大きくすること。」です。

①の意味が科学的・物理的に増えることを意味しているのに対し、こちらの場合は、人の気持ちであったり、とある状況であったり、具体的には数字で表せないものが大きく膨れ上がることを言います。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・だから俺への妬みや怒りを、今はただ増幅させているに違いないだろう。
(出典:日明恩『埋み火』)

・悲しみに満ちた自分の声が耳に入り、それによってさらに悲しみが増幅する。
(出典:神崎京介『密室事情』)

・どうも滑った肌に鱗というのは、西洋人の恐怖を増幅してしまうらしい。
(出典:九条公人『NEON GENESIS EVANGELION』)

・能力過信と夢ばかりを増長させ、その分だけむなしさも増幅させるのだ。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)

類語

膨らむ(ふくらむ)
意味:考えや希望が広がって大きくなる。(出典:デジタル大辞泉)

大きくなる(おおきくなる)
意味:人や動植物が成長する。また、物事の規模や程度が次第に増す。(出典:デジタル大辞泉)

増長(ぞうちょう)
意味:しだいに程度がはなはだしくなること。(出典:デジタル大辞泉)

膨張(ぼうちょう)
意味:規模が広がって大きくなること。また、数量が増大すること。(出典:デジタル大辞泉)

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