一触即発
「一触即発の状況」などのように使う「一触即発」という言葉。
「一触即発」は、音読みで「いっしょくそくはつ」と読みます。
「一触即発」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一触即発」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一触即発の意味
「一触即発」には次の意味があります。
・ちょっと触れればすぐに爆発しそうなこと。危機に直面していること。(出典:デジタル大辞泉)
緊張状態で使われる言葉であり、相手との関係や情勢が良好ではない状況を表します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この勇気ある娘は、一触即発の状況に耐えられず、車を出てきたのだ。だが、どうやって?
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター12c D-邪王星団3』)
・酒の入った兵士達は腰の武器に指をかけ、一触即発という雰囲気ふんいきだ。このままではいけない。
(出典:喬林知『今日からマ王 第11巻 「めざせマのつく海の果て!」』)
・こんな試合から早く解放してもらってラッキー、といったところだろうか。スタンドの騒ぎは小康状態になったが、一触即発であるのは変わりない。
(出典:野沢尚『龍時(リュウジ)1─2』)
・この状況はまさに辞書に載せたいほど美しい“一触即発”な状況だった。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-9 翡翠ちゃん、反転衝動!』)
・要するに、会津討伐は薩長の私怨でありました。これが立場の逆な西国諸藩でありましたなら、たちまち一触即発でしたな。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 上』)
類語
・緊張(きんちょう)
意味:相互の関係が悪くなり、争いの起こりそうな状態であること。(出典:デジタル大辞泉)
・対峙(たいじ)
意味:対立する者どうしが、にらみ合ったままじっと動かずにいること。(出典:デジタル大辞泉)
・危機一髪(ききいっぱつ)
意味:髪の毛1本ほどのごくわずかな差で危機におちいりそうな危ない瀬戸際。(出典:デジタル大辞泉)
・瀬戸際(せとぎわ)
意味: 勝負・成否などの分かれ目。(出典:デジタル大辞泉)
・冷戦(れいせん)
意味:武力は用いないが、激しく対立・抗争する国際的な緊張状態。(出典:デジタル大辞泉)