ハプニング
「ハプニングに驚く」などのように使う「ハプニング」という言葉。
「ハプニング」は、英語で「happening」と書きます。
「ハプニング」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ハプニング」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ハプニングの意味
「ハプニング」には次の意味があります。
・ 思いがけない出来事。突発的な事件。(出典:デジタル大辞泉)
予想外のでき事や偶発的な事件を指します。
また、芸術様式の一つで、演劇、美術、音楽など多くの分野で用いられ、芸術を創る側と、鑑賞者との間の偶発事を演出し、鑑賞者を芸術活動の中にまき込もうとするものを指すこともあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・目に見えない恐ろしいハプニングがそこで起きているとでもいうように。
(出典:フィッツジェラルド・フランシス・スコット『グレイト・ギャツビー』)
・小さなハプニングが起こったのは、一般会葬者による焼香の最中だった。
(出典:法月綸太郎『生首に聞いてみろ』)
・昨日からの出来事は、たまたま出張中に起きたハプニングに過ぎない。正門から約三百メートル離れた庁舎に続く斜路を車が上り始めた。
(出典:安生正『生存者ゼロ』)
・六〇年代の初めにはこの種の食物ハプニングをずいぶん見かけた。
(出典:種村季弘『食物漫遊記』)
・そのときに、うっかりコーラを希美にかけてしまうハプニングもあった。
(出典:吉村達也『ワンナイトミステリー6 「シアトルの魔神」殺人事件』)
類語
・アクシデント(accident)
意味:不意の出来事。思わぬ故障。事故。(出典:デジタル大辞泉)
・センセーション(sensation)
意味:世間の耳目を驚かせる事件や事柄。また、大評判。(出典:デジタル大辞泉)
・事変(じへん)
意味:天変地異や突発的な騒動などの、非常の出来事。変事。(出典:デジタル大辞泉)
・事件(じけん)
意味:世間が話題にするような出来事。問題となる出来事。(出典:デジタル大辞泉)
・大事(おおごと)
意味:めったにない重大なこと。規模や影響の大きな事件。大変。大事件。一大事。(出典:精選版 日本国語大辞典)