そうは問屋が卸さない
「そんなとしようとしたって、そうは問屋が卸さない」などのように使う「そうは問屋が卸さない」という言葉。
「そうは問屋が卸さない」は、「問屋」を音読み、「卸さない」を訓読みで「そうはとんやがおろさない」と読みます。
「そうは問屋が卸さない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「そうは問屋が卸さない」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
そうは問屋が卸さないの意味
「そうは問屋が卸さない」には次の意味があります。
・自分勝手に都合よいことを言っているが、そんなに思いどおりにうまくいきはしない。また、そう簡単に思いどおりにはさせない。(出典:ことわざを知る辞典)
わかりやすく言うと、「自分一人の思惑だけで事は進まない」という意味となります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・押され気味でも選択の権利は彼にあるようにも見えるが、そうは問屋が卸さない。
(出典:伊達将範『DADDYFACE 世界樹の舟』)
・読者にはそうでも、しかし一緒に生活している女房にはそうは問屋が卸さないだろう。
(出典:種村季弘『食物漫遊記』)
・偽物が本物の真似しようったってね、そうは問屋が卸さないんだから!
(出典:西野かつみ『かのこん 第11巻 ~アイはぼくらをすくう!~』)
・これを平らげると今度はもうすこし目先の変ったものが出るだろうと思うと、そうは問屋が卸さない。
(出典:種村季弘『食物漫遊記』)
・ナルはこのまま、全部をはっきりさせないで帰りたいんでしょーが、そうは問屋が卸さないんだからね。
(出典:小野不由美『悪霊シリーズ 8 悪霊だってヘイキ!下』)
・第十話ともなるといい加減ゴールも見えてきた気もしますが、なかなかそうは問屋が卸さないようで、色々と試行錯誤を繰り返しています。
(出典:西尾維新『刀語(全12巻) 刀語 10 第柔 話 誠刀・銓』)
・あわよくば推理をさせて、などと目論んでいたのかもしれないけれど、そうは問屋が卸さない。
(出典:米澤穂信『小市民シリーズ1 春期限定いちごタルト事件』)
・では、原稿料をもらって本を出す出版社は坊主丸もうけではないかといわれるかも知れないが、そうは問屋が卸さない。
(出典:山田風太郎『死言状』)