あられもない
「あられもない姿」などのように使う「あられもない」という言葉。
「あられもない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「あられもない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
あられもないの意味
「あられもない」には次の意味があります。
・ そうあってはならない。ふさわしくない。はしたない。特に、女性の態度や振る舞いについていう。(出典:デジタル大辞泉)
もともとは「そうであるはずがない」「とんでもない」という意味の言葉でした。
それが人の態度や振る舞い方について言及する慣用句となりました。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・と言いかけて、久美子は初めて自分のあられもない姿に気がついた。
(出典:森村誠一『腐蝕の構造』)
・ここではしばしば、飛行士たちがあられもない姿で訓練や測定を受けるのだった。
(出典:野尻抱介『ロケットガール 02』)
・あられもない顔をした真については、 人はできるだけ口をとじているがいい。
(出典:ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第一部) 地獄篇』)
・自分の父親ほどの男があられもなく取り乱す様は、どんな状況であれ見たくはなかった。
(出典:奥田英朗『最悪』)
・グラウンドのほうからあられもない悲鳴が聞こえてきた。
(出典:志瑞祐『やってきたよ、ドルイドさん!』)
類語
・しどけない
意味: 服装や髪が乱れていて、だらしがない。むぞうさで、しまりがない。(出典:デジタル大辞泉)
・はしたない
意味: 慎みがなく、礼儀にはずれたり品格に欠けたりして見苦しい。みっともない。(出典:デジタル大辞泉)
・ふしだら
意味: けじめがなく、だらしないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・筒抜け(つつぬけ)
意味:物音や話し声が、そのまま他の人に聞こえること。また、秘密の内容などがそっくり他に漏れてしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・大っぴら(おおっぴら)
意味:人目をはばからないさま。隠しだてのないさま。(出典:デジタル大辞泉)