スポンサーリンク

糟糠の妻とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

スポンサーリンク

糟糠の妻

「糟糠の妻を大事にする」などのように使う「糟糠の妻」という言葉。

「糟糠の妻」は、「そうこうのつま」と読みます。

「糟糠の妻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「糟糠の妻」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

糟糠の妻の意味

「糟糠の妻」には次の意味があります。

貧しいときから連れ添って苦労をともにしてきた妻。(出典:デジタル大辞泉)

「糟糠」とは酒粕や米ぬかのことで、転じて粗末な食物という意味合いがあります。
貧しく粗末な食物しか食べられない時も共にいてくれた妻は、たとえ出世しても離縁しないほうがいいという意味の「糟糠の妻は堂より下さず」という句が中国の歴史書に記載されています。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・悪評は消え、糟糠そうこうの妻を大事にしていると、みな尊敬の目で見てくれる。
(出典:星新一『おみそれ社会』)

・しかも教授は教授で戦争中に糟糠そうこうの妻をうしなっていた。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「扉の影の女」 v0.9』)

・吾人は道庵先生に親炙しんしゃすること多年、まだ先生に糟糠そうこうの妻あることを知らない。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)

・そのいそいそしさ、良人の晴れの日を見た糟糠そうこうつまの風がある。
(出典:吉川英治『私本太平記』)

・北政所は、名をねねといい、秀吉が、まだ織田信長につかえてごく身分のかるい武士であったときに結婚し、共に苦労を分け合って来た、いわゆる糟糠の妻だ。
(出典:池波正太郎『火の国の城 上』)

・ナポレオンはジェーエーブローの条約を締結してオーストリアから凱旋すると、彼の糟糠の妻ジョセフィヌを離婚した。
(出典:横光利一『ナポレオンと田虫』)

・世はあげて糟糠の妻の受難時代。
(出典:水上勉『木綿恋い記(下)』)

・その夜トラヒコは糟糠の妻であるウメコを、ホテルの最上階にあるスカイラウンジに連れだし、夫婦二人だけの夜を祝うことにした。
(出典:森瑤子『恋のインデックス』)

タイトルとURLをコピーしました