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あばたとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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あばた

「あばたの浮かぶ腕」などのように使う「あばた」という言葉。

「あばた」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「あばた」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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あばたの意味

「あばた」には次の意味があります。

天然痘がなおったあと、顔面に残る発疹の跡。また、そのような形状のもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)

漢字では「痘痕」と表記されます。
「いもくし」、「とうこん」、「じゃんこ」、「みっちゃ」なども同じ天然痘の治癒痕の別の呼び方に当たり、天然痘ではない他の皮膚病による似た治癒痕に対しても用いられることがあります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

あばたの青年としては、その娘が何を知っていようと問題ではなかった。
(出典:パール・バック/大久保康雄訳『大地(2部)』)

・洞窟があばたのように口をあけている古い死火山の円錐状の丘があった。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 2 竜の探索』)

あばた面は黙って聞いていたが、いかにも満足そうににやにやしていた。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『未成年(下)』)

・犯人はすくなくとも、あのあばたの頬の純朴そうな少年ではないようだ。
(出典:石田衣良『うつくしい子ども』)

・きちんと剃った頬にはあばたの跡があり、がっしりした肩と腰をしていた。
(出典:坂東眞砂子『13のエロチカ』)

類語

瘢痕(はんこん)
意味:熱傷(やけど)、切り傷、交通事故などの外傷あるいは皮膚病によって、真皮ないし皮下組織に達する組織欠損が生じたあとの皮膚に肉芽組織ができ、その上を表皮が覆って治癒した状態をいう。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

天然痘(てんねんとう)
意味:痘瘡(とうそう)、疱瘡(ほうそう)ともよばれ、伝染力がきわめて強く、昔は大流行を繰り返して多数の死亡者を出した急性発疹(ほっしん)性伝染病。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

発疹(ほっしん)
意味:皮膚や粘膜に現れる色や形の病的変化。麻疹はしか・風疹ふうしん・水痘すいとうなどでみられる。(出典:デジタル大辞泉)

かさぶた
意味:痂皮(かひ)とも。皮膚が創傷を受けたとき,傷口から浸出した血液や組織液が乾固したもの。(出典:百科事典マイペディア)

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