概算
「概算費用」などのように使う「概算」という言葉。
「概算」は、音読みで「がいさん」と読みます。
「概算」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「概算」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
概算の意味
「概算」には次の意味があります。
・大体の数量または金額を計算すること。(出典:デジタル大辞泉)
「概算」を分かりやすく言うと「まだ決定ではないが、だいたいこれくらいになるだろうと、仮に付けた数字」という意味があります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そしてこの概算には百九十七個のすばらしい金時計が入っていないのだ。
(出典:ポー・エドガー・アラン『黄金虫』)
・だれも正確に数えた者はいないので、概算は人によってさまざまである。
(出典:ヘミングウェー/永井淳訳『危険な夏』)
・近来政社の解散せしものを各地方の新聞紙により概算すれば次の如し。
(出典:松本清張『象徴の設計 新装版』)
・わたしは費用の概算を告げて、事務所に来てもらうことにした。
(出典:結城昌治『修羅の匂い』)
・非公式な概算によると、トンネルを通って来る人々の数は一時間に二百万人近い。
(出典:シマック『子供たちの子供』)
類語
・見積り(みつもり)
意味:見積もること。また、その数字。(出典:デジタル大辞泉)
・目算(もくさん)
意味:目で見て数量の見当をつけたり、だいたいの計算をしたりすること。目分量。(出典:デジタル大辞泉)
・凡そ(おおよそ)
意味:物事のだいたいのところ。大要。あらまし。(出典:デジタル大辞泉)
・皮算用(かわざんよう)
意味:物事がまだ実現しない前から、あれこれあてにして計算すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・目分量(めぶんりょう)
意味:目で見ただけで、だいたいの分量をはかること。計器を使わないでおおよその見当だけで分量をはかること。(出典:精選版 日本国語大辞典)