顕著
「顕著に現れる」などのように使う「顕著」という言葉。
「顕著」は、音読みで「けんちょ」と読みます。
「顕著」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「顕著」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
顕著の意味
「顕著」には次の意味があります。
・ きわだっていて目につくさま。いちじるしいさま。 (出典:大辞林 第三版)
「顕著」をわかりやすく言うと「誰が見てもはっきりと分かるほど目立っている様子」のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・皮膚の弱い部分だけに顕著な症状が現われているに過ぎない。
(出典:高橋克彦『緋い記憶』)
・そしてたちまちのうちに回復の顕著な兆候が眼に見えるようにあらわれました。
(出典:ボッカッチョ/柏熊達生訳『デカメロン(下)』)
・最も顕著な事件は第一の夫人を殺した事と二人の息子を殺した事だった。
(出典:野上豊一郎『処女の木とアブ・サルガ』)
・少なくとも女王様の性格には、そういう部分が顕著に見受けられるのだ。
(出典:中村うさぎ『さすらいの女王』)
・特に教育費のかさむ三十代、四十代でこの傾向が顕著なように思われます。
(出典:東野圭吾『秘密』)
類語
・際立つ(きわだつ)
意味:ひときわ目立つ。(出典:デジタル大辞泉)
・卓抜(たくばつ)
意味:他のものをはるかに抜いてすぐれていること。(出典:デジタル大辞泉)
・抜き出る(ぬきでる)
意味:他のものより一段とまさった状態になる。(出典:大辞林 第三版)
・一入(ひとしお)
意味:ほかの場合より程度が一段と増すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・一際(ひときわ)
意味:他とくらべて程度が際立っているさま。(出典:大辞林 第三版)