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権化とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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権化

「悪の権化」などのように使う「権化」という言葉。

「権化」は、音読みで「ごんげ」と読みます。

「権化」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「権化」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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権化の意味

「権化」には次の意味があります。

ある抽象的な精神的特質または、思想がそのまま人の姿をとったかと思われるほど、その特性がいちじるしい人をさしていう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

「権化」をわかりやすく言うと、「ある観念が形となって現れた人や物」という意味になります。
仏教において、仏や菩薩が人々を救うために様々な仮の姿になって現れることを「権現」と言います。
その権現が転じて「権化」という言葉ができました。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・貴女はその美の権化でござりますもの、権力の源とも申されましょう。
(出典:国枝史郎『レモンの花の咲く丘へ』)

・敵でも味方でもないものにとっては、法の権化であった。
(出典:アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯』)

・昨日は非情の権化のように見えた法律に今は頭を下げたい思いであった。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)

・弱い人間の心を解放し、強い者の権化とも言える虎の姿に変身させる。
(出典:友野詳,高井信,山本弘『妖魔夜行 鳩は夜に飛ぶ』)

・口からは泡をはいて、種馬のようにいなないた。諸君がそのさまを見たら、きっと色欲の権化そのものと思うかもしれない。
(出典:サド/大場正史訳『ソドムの百二十日』)

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類語

・具現(ぐげん)
意味:実際に、具体的な形に現すこと。 また、具体的に現されたもの。(出典:デジタル大辞泉)

・化身(けしん)
意味:抽象的で無形の観念などが、形をとって現れたもの。(出典:デジタル大辞泉)

・現身(げんしん)
意味:現在生をうけているからだ。現在の身。(出典:デジタル大辞泉)

・擬人(ぎじん)
意味:人間でないものを人間に見立てること。(出典:デジタル大辞泉)

・権現(ごんげん)
意味:仏・菩薩が人々を救うため、仮の姿をとって現れること。(出典:デジタル大辞泉)

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