目利き
「茶器の目利きをする」などのように使う「目利き」という言葉。
「目利き」は、訓読みで「めきき」と読みます。
「目利き」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「目利き」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
目利きの意味
「目利き」には次の意味があります。
・器物・刀剣・書画などの真偽・良否について鑑定すること。また、その能力があることや、その能力を備えた人。人の才能・性格などを見分けることにもいう。(出典:デジタル大辞泉)
鑑識眼や審美眼を持つ人物が、物を鑑定して真贋や良否を定めることを指す言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・その時になって、始めて誰も祖父の目利の違わなかったのを感じました。
(出典:小金井喜美子『鴎外の思い出』)
・ジムはまだこの世界に来て長くないので、本当の馬の目ききとは言えない。
(出典:ゴードン・R・ディクスン『ドラゴンの騎士〔上〕』)
・おまえのように杓子定規に考えていては、とても刀の目利きなどできぬぞ。
(出典:山本兼一『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』)
・しかしこの老人はこの席の中での刀の目利でありましたから、多少は警戒しました。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・ただ、自分の目利きが物だけに限っていないことは誇ってよさそうだと思う。
(出典:水野良『魔法戦士リウイ 第3巻』)
・目利きのアイラに選んでもらったので、今度は品質に問題ないはずだ。
(出典:水野良『魔法戦士リウイ 第3巻』)
・それは、剣士が良い剣を選ぶため慎重に目利きするのに似ている。
(出典:酒見賢一『後宮小説』)
・刀屋は、刀だけを目利きして売っていればよいのではない。
(出典:山本兼一『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』)