討ち入り
「赤穂義士の討ち入り」などのように使う「討ち入り」という言葉。
「討ち入り」は、訓読みで「うちいり」と読みます。
「討ち入り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「討ち入り」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
討ち入りの意味
「討ち入り」には次の意味があります。
・城内や敵方に攻め入ること。(出典:デジタル大辞泉)
打ち倒すべき敵のいる領域に赴き、攻めることを意味する言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・まるで今から討ち入りに行くような緊張ぶりで、唐突に桜は言い出した。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel TrueEnd -春に帰る』)
・先の歌は何の戦いかわからぬが、後の歌は確か忠臣蔵の討ち入りの歌だ。
(出典:三浦綾子『続泥流地帯 草のうた』)
・しかし、討ち入り一つできない者たちを、どこの藩とて雇うわけがない。
(出典:つかこうへい『傷つくことだけ上手になって』)
・討ち入りの夜、彼はまず一人の若者と戦って、その額に傷を負わせた。
(出典:大宅壮一『炎は流れる1 明治と昭和の谷間』)
・討ち入りの前、義士のひとりがここで働いていたと称する商店がふえた。
(出典:星新一『殿さまの日』)
・それから助勢の女どもを二十人から百人くらいも集めて討ち入りに向かうのである。
(出典:種村季弘『迷信博覧会』)
・元禄十五年、赤穂浪士が吉良家に討ち入りしてから百六十二年目である。
(出典:大宅壮一『炎は流れる4 明治と昭和の谷間』)
・こうなっては今更「俺たちは硬派」「討ち入りなのだ」とも言えない。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第8巻』)