音信
「音信が途絶える」などのように使う「音信」という言葉。
「音信」は、音読みで「おんしん」と読みます。
「音信」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「音信」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
音信の意味
「音信」には次の意味があります。
・手紙などによる連絡。便り。(出典:デジタル大辞泉)
「音信」という言葉を分かりやすく言うと、「音沙汰」という意味になります。「いんしん」とも読みます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・しかし二ヶ月以上もまったく音信がないというのは珍しいことだった。
(出典:しかし二ヶ月以上もまったく音信がないというのは珍しいことだった。)
・坂本の実家には両親や兄弟もいたのだが、一切の音信がなくなっていたらしい。
(出典:柴田よしき『好きよ』)
・ここへ来てから、彼は東京へ一度しか音信をしていなかった。
(出典:徳田秋声『挿話』)
・姉亡き後も音信をつづけ、ただ一人の親身な人と頼っていたふうであった。
(出典:吉川英治『忘れ残りの記』)
・昨年の春パリヘ行ったことは行ったらしいですが、家にも音信ないそうです。
(出典:井上靖『崖(上)』)
・私から音信がないので皆が心配していることはわかっていたし、父のことはもよくおぼえていた。
(出典:宍戸儀一『フランケンシュタイン』)
・一ヶ月ほどたっても智恵子からは音信がないので、私は彼女の心を疑い始めました。
(出典:大倉燁子『鉄の処女』)
・彼からは、コロンボでの下船以来、それとも最近に何か音信が来ましたか。
(出典:鈴木三重吉『勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)』)