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謹啓とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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謹啓

「謹啓 大変ご無沙汰しております。」などのように使う「謹啓」という言葉。

「謹啓」は、音読みで「きんけい」と読みます。

「謹啓」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「謹啓」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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謹啓の意味

「謹啓」には次の意味があります。

つつしんで申し上げること。手紙の最初に書くあいさつの語。(出典:デジタル大辞泉)

文章の冒頭に置かれる「頭語」の一種で、丁寧でかしこまった文書または手紙を書くときに用いられます。
同じように使われる「拝啓」よりも敬意が高い表現です。
「謹啓」に始まり、1文字分程度の空白をおいて、本文を書き始めます。
頭語に「謹啓」を使う場合、結びの言葉にあたる結語は、「謹白」を用いるという決まりがあります。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

謹啓 御無沙汰しておりますが、御元気の御様子にて何よりです。
(出典:伊佐千尋『法 廷 弁護士たちの孤独な闘い』)

謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
(出典:姫野カオルコ『終業式』)

謹啓、よもの景色云々と書きだして、御尊父様には御変りもこれなく候や、と虚心にお伺い申しあげ、それからすぐ用事を書くのであった。
(出典:太宰治『ロマネスク』)

・これは「明九〇一九」部隊から聯合艦隊司令部へとどけられ、しばらく後に彼は渡辺から、 「謹啓 陳者過日の航空機事故者の捜索救出に際しては密林地帯中炎天下に在りて万苦を排して御協力を忝ふし云々」 という墨でしたためた礼状をもらった。
(出典:阿川弘之『山本五十六』)

謹啓 きょうこのごろの春です。
(出典:糸井重里『糸井重里の萬流コピー塾』)

類語

拝啓(はいけい)
意味:つつしんで申し上げます、の意。手紙の初めに書くあいさつの語。文末はふつう「敬具」で結ぶ。(出典:デジタル大辞泉)

拝復(はいふく)
意味:つつしんで返事をする意。返信の冒頭に用いる語。(出典:デジタル大辞泉)

前略(ぜんりゃく)
意味:文章の前の部分を省くこと。特に書簡で、時候の挨拶や相手の安否を問う文句などを省略する旨のことわりとして用いる語。(出典:精選版 日本国語大辞典)

啓上(けいじょう)
意味:「言うこと」の意の謙譲語。申し上げること。手紙に用いる。(出典:デジタル大辞泉)

冠省(かんしょう)
意味:手紙で、時候のあいさつなどを省略すること。また、そのときに書く語。(出典:デジタル大辞泉)

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