枕木
「枕木を取り換える」などのように使う「枕木」という言葉。
「枕木」は、訓読みで「まくらぎ」と読みます。
「枕木」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「枕木」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
枕木の意味
「枕木」には次の意味があります。
・レールを動かないように支持し,レールの間隔を保ち,レールにかかる列車の荷重を道床から路盤へと分布させ,伝える役目をもっている台木。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
わかりやすくいうと「線路の下に間隔をおいて敷き並べて線路を支える棒」という意味です。木材だけではなく、コンクリートを素材とするものもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・線路も枕木も血だらけで、砂利の上に肉だか脳みそだかが飛び散ってた。
(出典:梅原克文『カムナビ(上)』)
・大きいのもあるが、枕木の上に落ちているのはみじんにくだけている。
(出典:フリーマン・リチャード・オースティン『オスカー・ブロズキー事件』)
・枕木からくる規則的な振動を感じながら、キノとエルメスは走り続けた。
(出典:時雨沢恵一『キノの旅 第1巻』)
・一本一本の枕木がアイルランド人であり、アメリカ人であり、人間なのだ。
(出典:ソロー/神原栄一訳『森の生活』)
・町の狭い道路のまん中には鉄道用の枕木が縦に二筋敷かれてあつた。
(出典:宮地嘉六『ある職工の手記』)
・十本程の枕木を通過する間、この男をどう扱うかじっくりと考えた。
(出典:喬林知『今日からマ王 第10巻 外伝 「お嬢様とは仮の姿!」』)
・枕木一本ごとに一人の労働者が死んだっていうじゃないの。
(出典:恩田陸『ライオンハート』)
・線路と線路の間の枕木の上で、倒れている三千代の姿を発見したのはそれから間もなくのことである。
(出典:平岩弓枝『旅路(中)』)