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荒むとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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荒む

「生活が荒む」などのように使う「荒む」という言葉。

「荒む」は、訓読みで「すさむ」と読みます。

「荒む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「荒む」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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荒むの意味

「荒む」には主に次の三つの意味があります。

1心の持ち方・行動などが乱れてきて、ゆとりやおおらかさがなくなる。とげとげした状態になる。
2物事の繊細さ・上品さが失われて粗雑になる。
3 雨や風などの勢いが激しくなる。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

荒むの意味①「心の持ち方・行動などが乱れてきて、ゆとりやおおらかさがなくなる。とげとげした状態になる。」

「荒む」の一つ目の意味は「心の持ち方・行動などが乱れてきて、ゆとりやおおらかさがなくなる。とげとげした状態になる。」です。

 陰気な気分や考え方によって引き起こされる人物や動物の態度で、近づきがたい雰囲気を感じる状態のことを言います。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・それでも初めのほどは私の内部生活は荒みながらも緊張していた
(出典:倉田百三『愛と認識との出発』)

・しかし彼等はアブラぐんだ皮膚と同様に気持のすさのをかくしきれなかった。
(出典:室生犀星『性に眼覚める頃』)

・そしてそれきり連絡は途絶え、少年の心は荒みっぱなしなのだ。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ・スピンオフ! 第2巻 虎、肥ゆる秋』)

荒むの意味②「物事の繊細さ・上品さが失われて粗雑になる。」

「荒む」の二つ目の意味は「物事の繊細さ・上品さが失われて粗雑になる。」です。

 経年による劣化や大きな衝撃など外部要因であったり、心身の状態が陽気出ないときに穏やかで無い態度を示す事です。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・現在でも貧富ひんぷの格差からたみの心はすさ、治安も悪いと耳にしております。
(出典:喬林知『今日からマ王 第3巻 「今夜はマのつく大脱走!」』)

・国が荒れ果てているから心が荒み、罪を犯し、他を虐げてしまうのだと。
(出典:同人『十二国記』)

・いまの元禄の江府こうふや、諸〻もろもろの小都市は、そうした弊風へいふうすさきっていた。
(出典:吉川英治『梅里先生行状記』)

荒むの意味③「雨や風などの勢いが激しくなる。」

「荒む」の三つ目の意味は「雨や風などの勢いが激しくなる。」です。

 気象の変化について、嵐が来て風景が暴風や暴雨によって壊される、または壊れそうになる状態のことを言います。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・私はあの時、風の吹き荒む丘の端にうづくまつて湖を見おろしてゐた。
(出典:牧野信一『「学生警鐘」と風』)

・あまり風が吹き荒むので、思はず彼の博士の上を憶ひ出した。
(出典:牧野信一『「学生警鐘」と風』)

・大きな崖崩れで道路のこはれたあとがもう荒まし修繕が出来てゐた。
(出典:寺田寅彦『雨の上高地』)

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