スポンサーリンク

刻むとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

スポンサーリンク

刻む

「時を刻む」などのように使う「刻む」という言葉。

「刻む」は、訓読みで「きざむ」と読みます。

「刻む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「刻む」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

刻むの意味

「刻む」には次の五つの意味があります。

1 刃物で物を細かく切る。
2 物の形を彫りつける。彫刻する。
3 刃物などで筋状に切れ目を入れる。また、彫ったような凹凸をつける。
4 細かく区切るようにして継続・進行していく。                         5 心の中にしっかりとどめる。しっかりと記憶する。(出典:デジタル大辞泉)

「刻む」には他の意味もありますが、上記の意味で使われることがほとんどです。

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

刻むの意味①「刃物で物を細かく切る。」

「刻む」の一つ目の意味は「刃物で物を細かく切る。」です。

例えば、「野菜を刻む」で「野菜を包丁で細かく切る」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・ハリーが魔法薬の材料を刻むのに使うナイフのようなものだった。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 6 ハリー・ポッターと謎のプリンス(下)』)

・また私は二人の小さな男の子が、ある種の堅果か樹皮かを、刻むのを見た。
(出典:モース・エドワード・シルヴェスター『日本その日その日』)

・おこなが茶碗を出したり漬け物を刻む音が外からの風と絡まって聞こえた。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さらば深川』)

刻むの意味②「物の形を彫りつける。彫刻する。」

「刻む」の二つ目の意味は「物の形を彫りつける。彫刻する。」です。

例えば、「女性の像を刻む」で「女性の像を彫る」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・一首に仏像を刻む思いをなし、一首に秘密真言をこめなしている。
(出典:蒲原有明『夢は呼び交す』)

・その社会においては大寺の本尊を刻むことは非常な名誉であるに相違ない。
(出典:和辻哲郎『古寺巡礼』)

・それだけの像を頭の中で刻むのに、彼は可なりの時間を費した。
(出典:豊島与志雄『反抗』)

刻むの意味③「刃物などで筋状に切れ目を入れる。また、彫ったような凹凸をつける。」

「刻む」の三つ目の意味は「刃物などで筋状に切れ目を入れる。また、彫ったような凹凸をつける。」です。

この「刻む」には「刃物などで、文字や記号を彫る」という意味があります。例えば、「石碑に名を刻む」で「石碑に名前を彫る」という意味になります。また、「皺を刻む」のように、自然と筋状の線が入ることにも使われます。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・碑に刻む場合は、ノリトのように口でいうものとおのずから違って来る。
(出典:柳田国男『故郷七十年』)

・三つの筋を刻むだけで顔を表現していた仮面の一つ一つが隆起する。
(出典:雨木シュウスケ『聖戦のレギオスI 眠りなき墓標群』)

・バードは若くは見えないが、その顔には年月の刻むしわがほとんどない。
(出典:荻原規子『西の善き魔女外伝3 真昼の星迷走』)

刻むの意味④「細かく区切るようにして継続・進行していく。」

「刻む」の四つ目の意味は「細かく区切るようにして継続・進行していく。」です。

例えば、冒頭の例文である「時を刻む」は「時間が進む」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・気がつくとこの静かな家の脈搏のように時計が分秒を刻む音がしている。
(出典:佐藤春夫『西班牙犬の家』)

・どんな思いで、時計の文字盤を刻む針の動きを追っていたのだろう。
(出典:新堂冬樹『忘れ雪』)

・刀をさした腰に力がなく、そのため歩を刻む度、体が浮き気味になる。
(出典:藤水名子『浪漫’s 見参!桜子姫』)

刻むの意味⑤「心の中にしっかりとどめる。しっかりと記憶する。」

「刻む」の五つ目の意味は「心の中にしっかりとどめる。しっかりと記憶する。」です。

例えば、「風景を心に刻む」で「風景を忘れないようにしっかりと記憶する」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・かれは母のいう“心に刻む”ための質問をし高度の注意をはらってきた。
(出典:ハーバート『デューン・砂の惑星2』)

・知ること、記憶することは、人間にのみ魂に刻むことを許された行為である。
(出典:流星香『プラパ・ゼータ 3 平行神話』)

・だがウィリアム=オルウェルには胸に刻むだけの理由があるのだろう。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第16巻』)

タイトルとURLをコピーしました