謀る
「友人を謀る」などのように使う「謀る」という言葉。
「謀る」は、訓読みで「たばかる」と読みます。
「謀る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「謀る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
謀るの意味
「謀る」には次の意味があります。
・計略をめぐらしてだます。たぶらかす。(出典:デジタル大辞泉)
「謀る」には他の意味もありますが、上記の意味で使うことがほとんどです。 「利益を得るために友人を謀った」で、「利益を得るために策を練って友人を騙した」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・でも、驍宗様が謀られた可能性があることは事実なんじゃないの?
(出典:小野不由美『十二国記 9 黄昏の岸 暁の天』)
・まさか雁夜を謀る目的で囮の人形でも座らせてあるのではないか。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』)
・六人部はまんまと謀られたのみならず、いまだにそのことを自覚できずにいる。
(出典:有栖川有栖『朱色の研究』)
・夜の闇の底に潜む生き物が、お母さまの姿を借り、わたしを謀ろうとしているのではないのかしら。
(出典:宮部みゆき『ICO -霧の城』)
・父は兵衛に謀られて崖から突落された事を打明けて息絶えた。
(出典:筒井康隆『不良少年の映画史 PART2』)
類語
・謀る(はかる)
意味:あざむく。たばかる。(出典:デジタル大辞泉)
・一杯食わす(いっぱいくわす)
意味:うまく人をだます。(出典:デジタル大辞泉)
・引っ掛ける(ひっかける)
意味:仕組んで人をだます。(出典:デジタル大辞泉)
・嵌める(はめる)
意味:計略にかける。いっぱいくわせる。(出典:デジタル大辞泉)
・騙す(だます)
意味:うそを言って、本当でないことを本当であると思い込ませる。(出典:デジタル大辞泉)