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媚びるとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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媚びる

「上司に媚びる部下」などのように使う「媚びる」という言葉。

「媚びる」は、訓読みで「こびる」と読みます。

「媚びる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「媚びる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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媚びるの意味

「媚びる」には次の二つの意味があります。

1 気に入られるように振る舞う。相手の機嫌をとる。
2 女が男の気をひくために、なまめかしい態度をとる。(出典:大辞林 第三版)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

媚びるの意味①「気に入られるように振る舞う。相手の機嫌をとる。」

「媚びる」の一つ目の意味は「気に入られるように振る舞う。相手の機嫌をとる。」です。

ここでの「媚びる」は主に身分の下の者や対等の身分の者に対して、下心がある状態で褒めたり優遇したりするときに使うのが一般的です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・はば広い才能といえるが、同時に、読者に媚びていない点に注目したい。
(出典:星新一『きまぐれフレンドシップ PART2』)

・だからこそ人は、誰にも媚びない生き方に強い憧れを抱くのではないか。
(出典:中村うさぎ『壊れたおねえさんは、好きですか?』)

・もはや見られるものは、薄汚ない大衆に媚びる候補者ばかりとなるのです。
(出典:スタンダール『赤と黒』)

・ほかの四人のドイツ将校たちはあの男のまえで媚びるような態度を示し、身をかがめている。
(出典:ルブラン/大友徳明訳『オルヌカン城の謎』)

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類語

阿る(おもねる)
意味:人の気に入るように振る舞う。(出典:デジタル大辞泉)

諂う(へつらう)
意味:自分より上の者に、お世辞を言ったりして、気に入られるようにふるまう。(出典:大辞林 第三版)

おべっか
意味:相手の機嫌をとろうとして、へつらったり、心にもないお世辞を言うこと。(出典:デジタル大辞泉)

煽てる(おだてる)
意味:あることをさせようという意図をもって、人を盛んにほめていい気にさせる。(出典:大辞林 第三版)

媚びるの意味②「女が男の気をひくために、なまめかしい態度をとる。」

「媚びる」の2つ目の意味は「女が男の気をひくために、なまめかしい態度をとる。」です。

「媚びた目つき」というように用いられるのは、この意味になります。
現代では、女性だけでなく、男女の恋愛に関する意味で用いられることもあります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・その男に媚びる眼差しを向けながら、私は祖母のための曲を作りました。
(出典:岩井志麻子『黒焦げ美人』)

・更に分析すると、女が声に媚びを含ませる場合、二通りあるということだ。
(出典:森瑤子『非常識の美学』)

・上目づかいに媚びるように信夫をみた目は、女の妖しさを感じさせた。
(出典:三浦綾子『塩狩峠』)

・彼女は媚びるような目つきでわたしにとびついて、わたしの唇に接吻した。
(出典:マゾッホ/小野武雄訳『毛皮を着たヴィーナス』)

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類語

秋波を送る(しゅうはをおくる)
意味:女性が、相手の関心を引こうとして、こびを含んだ目つきで見る。(出典:精選版 日本国語大辞典)

色目をつかう(いろめをつかう)
意味:異性に流し目をする。(出典:大辞林 第三版)

誘惑(ゆうわく)
意味:心を迷わせて、さそい込むこと。(出典:デジタル大辞泉)

言い寄る(いいよる)
意味:親しくなろうとして、異性に近づく。くどく。(出典:大辞林 第三版)

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