御株を奪う
「御株を奪われる」などのように使う「御株を奪う」という言葉。
「御株を奪う」は、「おかぶをうばう」と読みます。
「御株を奪う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「御株を奪う」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
御株を奪うの意味
「御株を奪う」には次の意味があります。
・ その人の得意とすることを別の人間がうまくやってのける。(出典:デジタル大辞泉)
「御株」の類語としては、「十八番」「お家芸」「特技」などがあげられます。
つまり、その人が得意とすることを、他の人が変わってやることです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・お株を奪われた二人の決闘者は服を乱したまま茫然と立ち尽した。
(出典:東郷隆『(定吉七番シリーズ 2) ロッポンギから愛をこめて』)
・行動力には自信があったのに、お株を奪われてしまった。
(出典:鳥飼否宇『中空』)
・ところが呆れたことに、その上をゆく学問好きがあらわれて鳳岡のお株を奪った。
(出典:稲垣史生『考証[時代劇]』)
・さすがのアガサがお株を奪われて呆然と見ているだけだ。
(出典:胡桃沢耕史『女探偵アガサ奔る』)
・ミス・マープルはお株を奪われて年寄りらしいかわいらしい笑い声を立てた。
(出典:クリスティ/中村妙子訳『牧師館殺人事件』)
・俺のお株を奪うほどでかいやつだ。
(出典:伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第1巻』)
・名探偵のお株を奪われて、面白くないらしい。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 28 フレーム オブ マインド』)
・「お株を奪われたな」 と彼は苦笑した。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター11c D-ダーク・ロード3』)