覚醒
「意識を覚醒させる」などのように使う「覚醒」という言葉。
「覚醒」は、音読みで「かくせい」と読みます。
「覚醒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「覚醒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
覚醒の意味
「覚醒」には次の二つの意味があります。
1 目を覚ますこと。目が覚めること。
2 迷いからさめ、過ちに気づくこと。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
覚醒の意味①「目を覚ますこと。目が覚めること。」
「覚醒」の一つ目の意味は「目を覚ますこと。目が覚めること。」です。
「覚醒」の一つ目の意味をわかりやすくいうと、文字通り目を覚ますことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ドロシーは自分の覚醒時間を調整して、シートンのそれと合わせていた。
(出典:E・E・スミス/川口正吉訳『宇宙のスカイラーク』)
・その声を聞いた瞬間、それまで少しぼんやりしていた頭が一気に覚醒した。
(出典:東野圭吾『殺人の門』)
・もともと寝覚めはいいほうだが、これほど完全な覚醒というのも珍しい。
(出典:新田一実『妖鬼の呼ぶ声 霊感探偵倶楽部』)
・覚醒に時間がかかったが、新聞を読み終えたころには頭もはっきりしてきた。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
類語
・目覚め(めざめ)
意味:眠りから覚めること。(出典:デジタル大辞泉)
・起床(きしょう)
意味:寝床から起き出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・醒める(さめる)
意味:眠っている状態から意識のある状態にもどる。 (出典:大辞林 第三版)
・寝起き(ねおき)
意味:眠りから覚めて起きること。また、起きたばかりの状態。(出典:デジタル大辞泉)
覚醒の意味②「迷いからさめ、過ちに気づくこと」
「覚醒」の二つ目の意味は「迷いからさめ、過ちに気づくこと」です。
「覚醒」の二つ目の意味をわかりやすくいうと、迷うことを止め、自分の過ちに気づくということです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・月には人を覚醒させて、普段と違う高揚感を与える魔力があるって話だ。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 06 罪滅ぼし編』)
・次第によってはあいつを刺し殺して、汚れ切った政権を覚醒させてやる。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(三)』)
・それに、自分の目の覚まし方がわかれば、他人を覚醒することもできる。
(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)
・これは是非とも覚醒した自分達から実行し始めなければならない。
(出典:伊藤野枝『「婦人解放の悲劇」自序』)
類語
・解悟(かいご)
意味:悟ること。気がつくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・改心(かいしん)
意味:今までの行いを反省し、心を改めること。(出典:デジタル大辞泉)
・改悛(かいしゅん)
意味:犯した悪事や過ちを悔い改め、心を入れ替えること。(出典:)
・悔悟(かいご)
意味:自分のした事の悪かったことを認めて後悔すること。(出典:)