ダントツ
「ダントツの成績」などのように使う「ダントツ」という言葉。
「ダントツ」は、「断然トップ」の略語です。
「ダントツ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ダントツ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ダントツの意味
「ダントツ」には次の意味があります。
・二位以下を圧倒的に引き離してトップの座にあることを俗にいう語。(出典:大辞林 第三版)
わかりやすく言うと、ぶっちぎりで一位を独走している状態のことです。
「ダントツ」は、石原慎太郎作の『死のヨットレース脱出記』(1963)において「スタートからダントツ(断然トップ)で出たが」と書かれたのが最初でした。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それだけで京都のダントツぶりを説明することは到底不可能だ。
(出典:竹内久美子『パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本のこころ』)
・ 他の国と比べても、アメリカに派遣される学生の数はダントツだ。
(出典:鎌池和馬『とある科学の超電磁砲』)
・そりゃ議員さんになるくらいだもの、ダントツだよ、いきなりトップさ。
(出典:野田秀樹『おねえさんといっしょ』)
・動詞の活用などでも、テストをやると日本人はダントツで必ずトップになるという。
(出典:鹿島茂『セーラー服とエッフェル塔』)
・徒競走ではダントツの一位、クラス対抗リレーで五人抜きをやってのけた。
(出典:若合春侑『無花果日誌』)
類語
・抜き出る(ぬきでる)
意味:他のものより一段とまさった状態になる。抜きん出る。(出典:大辞林 第三版)
・一際(ひときわ)
意味:他と比べて特に目立っているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一段(いちだん)
意味:比べると、かなりのちがいのあるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・突出(とっしゅつ)
意味:他より目立って多いこと。(出典:デジタル大辞泉)
・抜群(ばつぐん)
意味:多くの中でとびぬけて優れている・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)