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談合とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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談合

「水道事業の競争入札で談合が行われた」などのように使う「談合」という言葉。

「談合」は、音読みで「だんごう」と読みます。

「談合」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「談合」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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談合の意味

「談合」には次の二つの意味があります。

1 話し合うこと。相談。
2 談合行為、入札談合のこと。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

談合の意味①「話し合うこと。相談。」

「談合」の一つ目の意味は「話し合うこと。相談。」です。

言い換えると、どうするかを決めるために事前に話し合うことです。
この意味の場合は、良い結果・悪い結果を導くもの、どちらかに限ったものではなく、単純に複数人が顔を突き合わせてじっくり話すことを意味しています。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・あとから、平野もまいりましたので、いろいろ談合がはじまりました。
(出典:海音寺潮五郎『寺田屋騒動』)

・今夜に予定されていた談合にも、宮本は同席することになっていたという。
(出典:津村秀介『異域の死者』)

・この間に両親は幾度と無く談合しては、その事を決しかねてゐたり。
(出典:尾崎紅葉『金色夜叉』)

談合をしているらしい二人の顔、その姿が、一種の緊迫をたたえていた。
(出典:池波正太郎『剣客商売 7 隠れ蓑』)

・弟は兄と談合の上二十年なり三十年なりの月賦によって借金を返済する。
(出典:坂口安吾『明治開化 安吾捕物』)

談合の意味②「談合行為、入札談合のこと。」

「談合」の二つ目の意味は「談合行為、入札談合のこと。」です。

談合行為、あるいは入札談合のことを略して「談合」という場合があります。
談合行為とは、公の競売または入札に際して、複数の競争者があらかじめ入札価格や落札者などを話し合って決めることをいいます。
公正な競争を妨げる不正行為であり、談合罪に問われることになります。
他に、行政が取り仕切る競売や入札に限らず、ビジネスの場や、選挙や多数決で決めるようなものごとにおいて、特定の人の間だけで話し合い、その結論や結果を操作するような場合にも、この言葉を用いることがあります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・その代わり、田中が持ってくる公共事業は談合によって配分した。
(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)

・これは明らかに、競争入札制度に対して、業者に談合を要求したも同然ではありませんか。
(出典:新田次郎『富士山頂』)

・とりわけ談合では、動けばすぐにバレる地方で話をつけず、業者を東京に集めて話をつけてしまう場合が多いといわれる。
(出典:橋本克彦『欲望の迷宮 新宿歌舞伎町』)

・一部の人間による不明朗な談合政治が、「動かす必要のない伝統」として残っていたからである。
(出典:橋本治『二十世紀(上)』)

・かなりきわどい談合やったんじゃないかという噂があるけど、社内ではどう言ってるんだろう?
(出典:南里征典『麻布憂愁夫人』)

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