スポンサーリンク

ふととは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

スポンサーリンク

ふと

「ふとした瞬間」などのように使う「ふと」という言葉。

「ふと」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「ふと」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

ふとの意味

「ふと」には次の二つの意味があります。

1 行為・状態の変化などが急で突然であるさま。
2 偶然になされるさま。ちょっとしたきっかけや思いつきで行なうさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

ふとの意味①「行為・状態の変化などが急で突然であるさま。」

「ふと」の一つ目の意味は「行為・状態の変化などが急で突然であるさま。」です。

「ふと涙が出る」や「ふと風が吹く」などのように用いられます。
考える間なく、事が起こったさまを意味します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そのうちふと思い出したことがあったので、かれは十右衛門に訊いた。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)

・女中はひそかに心を寄せた男をそんな風に言われたので、ふと悲しくなった。
(出典:織田作之助『青春の逆説』)

・いったいどういうことかと思案しているまに、ふと聞こえてくる蹄の音。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『緋のエチュード』)

・すると宇吉はふと奇妙なことに気がついて思わず啣えた楊枝を手にとった。
(出典:大阪圭吉『三狂人』)

類語

あっという間(あっというま)
意味:あっと声を出すほどのわずかのあいだ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

急(きゅう)
意味:物事が前触れなく突然に起こるさま。(出典:デジタル大辞泉)

・突然(とつぜん)
意味:にわかであるさま。物事が急におこるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

やにわに
意味:いきなり。突然。だしぬけに。(出典:デジタル大辞泉)

ふとの意味②「偶然になされるさま。ちょっとしたきっかけや思いつきで行なうさま。」

「ふと」の二つ目の意味は「偶然になされるさま。ちょっとしたきっかけや思いつきで行なうさま。」です。

「ふと空を見上げると」や「ふと目をやると」など、目的を意図しない動きである時に用いられます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・私は何だか引きずられてしまいそうな気がする、ふとこんな事を思った。
(出典:大倉燁子『妖影』)

・が、その中に、ふと或雑誌から、寄稿を依頼されてゐた事に気がついた。
(出典:芥川竜之介『手巾』)

・冷たい風が顔を嘗めるように身に浸みて、ふと目を醒まして見ると驚いた。
(出典:小川未明『稚子ヶ淵』)

・それから二三年たつた後、彼は何かの話の次手にふと彼女にこの情事を話した。
(出典:芥川竜之介『貝殻』)

類語

不意(ふい)
意味:思いがけないこと。意外であること。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)

図らず(はからず)
意味:予想しないのに。思いがけず。(出典:デジタル大辞泉)

青天の霹靂(せいてんのへきれき)
意味:思いがけない突発的事変のたとえ。(出典:ことわざを知る辞典)

突然(とつぜん)
意味:予期しないことが急に起こるさま。だしぬけであるさま。(出典:デジタル大辞泉)

タイトルとURLをコピーしました