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概ねとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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概ね

「経過は概ね良好」などのように使う「概ね」という言葉。

「概ね」は、訓読みで「おおむね」と読みます。

「概ね」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「概ね」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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概ねの意味

「概ね」には次の二つの意味があります。

1 だいたいの主旨。大意。あらまし。 
2 細部には触れず、大づかみに物事をとらえるさま。大体。およそ。(出典:大辞林 第三版)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

概ねの意味①「だいたいの主旨。大意。あらまし。」

「概ね」の一つ目の意味は「だいたいの主旨。大意。あらまし。」です。

「概ね」をわかりやすく言い換えると、「まとめると」や「だいたいの内容」や「一番の要点」などとなります。
この意味での「概ね」は文章や話の内容について言及する際に使われます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・その学生W・D・ハミルトンは論文の中で概ね次のようなことを述べている。
(出典:竹内久美子『そんなバカな! 遺伝子と神について』)

・そこには概ね以下のような内容が書かれていた。
(出典:原田宗典『はたらく青年』)

・七家老の中三人が膝を進めて、かわるがわる云うのを聞けば、概ねこうである。
(出典:森鴎外『堺事件』)

・それを聞いただけで、廉十郎には、老人の背負った事情の概ねが理解できた。
(出典:藤水名子『浪漫’s 見参!桜子姫』)

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類語

粗筋(あらすじ)
意味:だいたいのすじみち。内容。概要。概略。(出典:精選版 日本国語大辞典)

アウトライン
意味:あらまし。大要。(出典:デジタル大辞泉)

概略(がいりゃく)
意味:おおよその内容。あらまし。大略。概要。(出典:デジタル大辞泉)

あらまし
意味:事柄のだいたいのところ。概略。(出典:デジタル大辞泉)

概ねの意味②「細部には触れず、大づかみに物事をとらえるさま。大体。およそ。」

「概ね」の二つ目の意味は「細部には触れず、大づかみに物事をとらえるさま。大体。およそ。」です。

この場合の「概ね」は、「ざっくりと」や「大方」などと言い換えることができます。
また、この意味の「概ね」の場合は、文章や話の内容に対してだけでなく、何かの規模や形についてなど、様々な物事に対して使用します。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ 顔を見るのは今日が初めてだが、概ね予想していたとおりの風貌であった。
(出典:黒川博行『キャッツアイころがった』)

・そのように戦死者があったにもかかわらず、概ね直仁軍は優勢であった。
(出典:町田康『パンク侍、斬られて候』)

・ 朝鮮の出版物は概ねこの目的に沿って刊行されたものにほかならなかった。
(出典:林望『書薮巡歴』)

・少し偏見を持っている気もするが、言っていることは概ね理解できた。
(出典:神永学『心霊探偵八雲 第1巻 赤い瞳は知っている (角川文庫)』)

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類語

ざっくり
意味:大ざっぱなさま。全体を大きくとらえるさま。おおまかに。(出典:デジタル大辞泉)

大体(だいたい)
意味:細かい点を除いた主要な部分。また、全体を大づかみにしたところ。あらまし。おおよそ。(出典:デジタル大辞泉)

粗方(あらかた)
意味:全部とまではいかなくても、ほぼそれに近い部分。大部分。(出典:デジタル大辞泉)

大凡(おおよそ)
意味:細部にこだわらず概略を判断するさま。だいたい。大ざっぱに。およそ。(出典:デジタル大辞泉)

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