災難
「災難に遭う」などのように使う「災難」という言葉。
「災難」は、音読みで「さいなん」と読みます。
「災難」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「災難」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
災難の意味
「災難」には次の意味があります。
・突然身にふりかかるわざわい。災厄。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「災難に遭う」とは「突然わざわいが身にふりかかる」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・武器も馬もすべてあの洪水の災難のときに失っていたのだ。
(出典:ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(上) 地の果ての燈台』)
・それから住民達は皆、あらゆる種類の災難を予想して森の中に逃げ去った。
(出典:コンラッド/岩清水由美子訳『闇の奥』)
・島に大変な災難が発生し、大勢の若い男が死んだという事件がありました。
(出典:柴田よしき『好きよ』)
・おそらく私をみる者は、私に大きな災難がふりかかったと思うだけだろう。
(出典:ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(上)』)
・わが身に災難がふりかかってきたら、そうも穏やかにしてはいられまい。
(出典:小池真理子『猫を抱いて長電話』)
類語
・不幸(ふこう)
意味:幸福でないこと。また、そのさま。ふしあわせ。(出典:デジタル大辞泉)
・災い(わざわい)
意味:人に不幸をもたらす物事。また、その結果である不幸な出来事。災厄。災難。(出典:デジタル大辞泉)
・災厄(さいやく)
意味:ふりかかってくる不幸なできごと。わざわい。災難。災禍。厄難。(出典:デジタル大辞泉)
・災禍(さいか)
意味:天災などによって受けるわざわい。思いがけない災難。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不運(ふうん)
意味:不幸な運命。また、物事のまわりあわせが悪く、うまく行かないさま。非運。(出典:精選版 日本国語大辞典)