尻尾を出す
「隠れていた犯人がついに尻尾を出した」などのように使う「尻尾を出す」という言葉。
「尻尾を出す」は、訓読みで「しっぽをだす」と読みます。
「尻尾を出す」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「尻尾を出す」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
尻尾を出すの意味
「尻尾を出す」には次の意味があります。
・隠していたことやごまかしが露見する。ぼろを出す。(出典:デジタル大辞泉)
化けた狐や狸が尻尾を出して正体を見破られる意から形成された言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いまにして思えば、金井の上昇志向は、何度もしっぽを出しかけている。
(出典:小林信彦『夢の砦』)
・けれども辛棒した甲斐あって、お月の方でしっぽを出したのでございます。
(出典:林真理子『本朝金瓶梅』)
・花田 ただし尻尾を出しそうな奴は黙って引っ込んでいるほうがいいぜ。
(出典:有島武郎『ドモ又の死』)
・いわば、運命がその男に尻尾を出すようなヘマをさせてしまったのね。
(出典:クイーン/田村隆一訳『最後の悲劇』)
・腕が出來ても、腹の出來ない人間といふものは、何處かで尻尾を出すんだね。
(出典:野村胡堂『銭形平次捕物控』)
類語
・ばれる
意味:秘密や隠し事などが露見する。発覚する。(出典:デジタル大辞泉)
・露見(ろけん)
意味:秘密や悪事など隠していたことが表に現れること。ばれること。(出典:デジタル大辞泉)
・発覚(はっかく)
意味:かくしていた秘密や罪悪、陰謀などがあらわれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・馬脚を露わす(ばきゃくをあらわす)
意味:隠していたことがあらわれる。(出典:デジタル大辞泉)
・化けの皮を剝がす(ばけのかわをはがす)
意味:包み隠していた本性を暴露する。化けの皮を現す。(出典:デジタル大辞泉)