粗探し
「粗探しをする」などのように使う「粗探し」という言葉。
「粗探し」は、訓読みで「あらさがし」と読みます。
「粗探し」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「粗捜し」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
粗探しの意味
「粗探し」には次の意味があります。
・他人の欠点や過失を、ことさらにさがし出すこと。また、そうして悪口を言うこと。(出典:デジタル大辞泉)
物事の短所、欠点、不首尾など、悪い点をあげつらおうとして執拗に詮索することを意味します。
「粗」は魚などから身を取った頭や骨を指し、そこに残った少しの身を探して食べる様子から、「粗探し」の言葉が生まれたとされています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いつもどおり、粗捜しにいらしただけですか?
(出典:ダイアナ・W・ジョーンズ『ハウルの動く城シリーズ(全3巻) 2 アブダラと空飛ぶ絨毯』)
・外国人大関に対しては、賜杯を獲得できたとしても粗捜しをして「もっと高いレベルでの優勝」などと無理難題を突き付ける意見がたびたび出されている。
・艦長らは、少将が二人についてしつこく粗探しをし、乗員の前で二人をしばしば辱めていると非難した。
・ある時、州部の従事が郡の視察に訪れ、手違いや誤りを粗探しして官吏を処罰しようとした。
・これは文学上の修正主義者による剽窃であり、粗探しだ。
類語
・揚げ足を取る(あげあしをとる)
意味:人の言いまちがいや言葉じりをとらえて非難したり、からかったりする。(出典:デジタル大辞泉)
・難癖(なんくせ)
意味:非難すべき点。悪いところ。(出典:デジタル大辞泉)
・重箱の隅を楊枝でほじくる(じゅうばこのすみをようじでほじくる)
意味:非常に細かいことまで問題にして、口うるさく言うことのたとえ。重箱の隅をつつく。(出典:デジタル大辞泉)
・いちゃもん
意味:いわれのない言いがかりをいう俗語。難くせ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・言掛(いいがかり)
意味:人を責め困らせるために言い立てる、事実無根の口実。なんくせ。いいかけ。(出典:精選版 日本国語大辞典)