苦情
「苦情が殺到する」などのように使う「苦情」という言葉。
「苦情」は、音読みで「くじょう」と読みます。
「苦情」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「苦情」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
苦情の意味
「苦情」には次の意味があります。
・他から害や不利益などをこうむっていることに対する不平・不満。また、それを表した言葉。(出典:デジタル大辞泉)
上記の意味の如く、他から何らかの迷惑を受けていることに対する不平不満を表した言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・近所の苦情が出たとなれば、不動産屋が難色を示す可能性は大いにある。
(出典:奥田英朗『最悪』)
・そして一歩前に出た少女が腰を手に当てて司馬承禎に苦情を言っている。
(出典:仁木英之『僕僕先生』)
・列車がこのまま停止しても、そのことで苦情を申し立てる人間はいない。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・彼がどんな苦情でもおそろしくまじめに聞いてくれる態度が好きだった。
(出典:ヘミングウェー/高村勝治訳『われらの時代に/ヘミングウェー短編集1』)
・もし違っていたら、それは私ではなく、情報部に苦情を言うべきものだ。
(出典:伊坂幸太郎『死神の精度』)
類語
・クレーム
意味:苦情。異議。(出典:デジタル大辞泉)
・コンプレイント
意味:苦情。不平。クレーム。(出典:デジタル大辞泉)
・文句(もんく)
意味:相手に対する不平や苦情。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不平(ふへい)
意味:納得できず不満であること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・小言(こごと)
意味:不平、不満を言うこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)