頻発
「問題が頻発する」などのように使う「頻発」という言葉。
「頻発」は、音読みで「ひんぱつ」と読みます。
「頻発」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「頻発」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
頻発の意味
「頻発」には次の意味があります。
・短期間に、同じ種類の事態が幾度も発生すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
上記の意味の如く、短い期間に事件や事故がたびたび発生することを意味する言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その頃イタリア各地では、市民とドイツ軍の小競り合いが頻発していた。
(出典:木村裕主『ムッソリーニの処刑』)
・近年頻発する警官の不祥事も、母親に不信感を植えつけているのだろう。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
・その大爆音は、はるかにサイゴン港内において頻発しているのであった。
(出典:海野十三『火薬船』)
・彼らの世界では小さな悪が頻発する代わりに大きな悪が増殖しにくいというのも事実なのである。
(出典:竹内久美子『浮気人類進化論 きびしい社会といいかげんな社会』)
・江戸市中では窮民の暴動が頻発しており、大阪でも米屋が襲われた。
(出典:小堺昭三『明治の怪物経営者たち』)
類語
・多発(たはつ)
意味:多く発生すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・激発(げきはつ)
意味:はげしい勢いで起こること。事件などが勃発すること。(出典:デジタル大辞泉)
・群発(ぐんぱつ)
意味:一定の時期、またはある区域に集中して発生すること。地震などにいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・乱発(らんぱつ)
意味:集団で、騒動を起こすこと。また、争いなどが起こること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・濫用(らんよう)
意味:一定の基準や限度を越えてむやみに使うこと。(出典:デジタル大辞泉)