漸減
「人口が漸減する」などのように使う「漸減」という言葉。
「漸減」は、音読みで「ぜんげん」と読みます。
「漸減」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「漸減」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
漸減の意味
「漸減」には次の意味があります。
・しだいに減ること。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「漸減」とは「徐々に減ること」を表します。ちなみに、対義語は「漸増」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だが、壁に接近するにつれて、介護ロボットの進む速さは漸減していった。
(出典:貴志祐介『硝子のハンマー』)
・どうせ城介君は帰還要員だし、パビナールの量を漸減するという条件で、入院命令を撤去したんじゃないかとも思うね。
(出典:梅崎春生『狂い凧』)
・受注量は漸減してきており、先行きに不安はあったが、米国進出には桁ちがいの不安がある。
(出典:城山三郎『勇者は語らず』)
・飢饉や、病気や、戦争のせいではなく、異種交配の漸減のせいで。
(出典:ピアズ・アンソニイ『魔法の国ザンス1~カメレオンの呪文~』)
・漸次利鞘を大にして勉強の度を減ずるほかありませんから、店の信用は低下し、売上は漸減する。
(出典:相馬愛蔵『私の小売商道』)
類語
・逓減(ていげん)
意味:数量がしだいにへること。また、しだいにへらすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・累減(るいげん)
意味:しだいに減ること。また、しだいに減らすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・減少(げんしょう)
意味:へってすくなくなること。また、へらして少なくすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・低減(ていげん)
意味:へること。また、へらすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・漸増(ぜんぞう)
意味:だんだんに増えること。(出典:デジタル大辞泉)